Valheim(ヴァルヘイム)をプレイしていて、誰もが直面する大きな壁、それが「鉄が足りない」という問題です。
青銅器時代を終え、いよいよ強力な鉄装備を作ろうとしても、すぐに鉄は枯渇します。
武器、防具、道具、さらには建築資材と、あらゆる場面で要求される鉄は、なぜこれほどまでに足りなくなるのでしょうか。
この記事では、Valheimで鉄が常に不足する根本的な理由から、限りある鉄を賢く使うための優先順位、そして沼での効率的な鉄(クズ鉄)の集め方と運搬方法まで、あなたの「鉄足りない」問題を解決するために徹底解説します。
鉄が足りない!なぜ常に枯渇するのか?
Valheimにおいて、鉄は文明の発展を支える最も重要な資源の一つです。
しかし、多くのプレイヤーが銅やスズと比べて、鉄の確保に深刻な困難を感じています。
その理由は、需要の多さ、入手方法の限定性、そしてゲームの仕様にあります。
理由①:需要が異常に多い(武器・防具・設備・建材)
鉄が足りない最大の理由は、その用途がゲーム終盤まで多岐にわたり、常に需要が絶えないためです。
鉄の武器や防具はもちろん、強力な「詰め物シリーズ」や「甲皮シリーズ」の防具、さらには「霧の地」クラスの一部の武器を作成する際にも鉄が必要となります。
建築資材としての膨大な需要
戦闘装備だけでなく、石を用いた大規模な建築を行う際の支柱(木の鉄の棒など)として、おびただしい数の鉄を消費することもあります。
「どれだけあっても足りない」「いくらあっても余り過ぎということにならない」資源、それが鉄なのです。
理由②:入手方法が「沈んだ墓地」中心で限定的
鉄の元となる「クズ鉄」の主な入手場所は、バイオーム「沼」にある「沈んだ墓地」という地下ダンジョン内部のみです。
このダンジョンは、薄暗く視界が悪い上に、毒を扱うスライムや強敵ドラウグルが生息する非常に危険な場所です。
採掘には常に危険が伴う
ダンジョン内は狭く、敵から逃げることも難しいため、採掘には常に危険が伴います。
このように、鉄の入手が危険な特定ダンジョンでの採掘作業に限定されていることが、安定供給を難しくしています。
理由③:鉄鉱脈が存在しないという仕様
銅やスズには「鉱脈」という形でフィールド上に採掘ポイントが存在しましたが、鉄には「鉄鉱脈」が存在しません。
クズ鉄から精錬するしかない
鉄を入手する手段は、基本的に「クズ鉄」というアイテムを「沈んだ墓地」内の「泥まみれのゴミの山」やチェストから見つけ出し、それを持ち帰って精錬するしかありません。
この仕様が、鉄の大量確保を一層困難にしています。
結局、装備コンプリートまでに鉄は全部で何個必要?
では、具体的に鉄はどれくらい必要なのでしょうか。
プレイヤーの調査によれば、建築資材を除き、主な武器、防具、盾、ツールをすべて作成して揃えるだけでも、合計で約700個から800個もの鉄が必要になると試算されています。
具体例:各装備の消費量
例えば、鉄のフルアーマーセット(兜・胸当て・すね当て)だけで約150個、鉄の剣やツルハシ、斧を最大まで強化するとそれぞれ約80個の鉄を消費します。
これに建築資材が加わると、必要な鉄の総数は優に1,000個を超え、まさに桁違いの量となります。
【最重要】鉄の賢い使い道と節約術(優先度)
「鉄が足りない」状況を乗り切るためには、入手した貴重な鉄をどの順番で使っていくか、その優先順位付けが極めて重要になります。
「鉄が足りない」人が最優先で作るべきアイテムは?
鉄の使い道は、プレイヤーの現在の目的(戦闘・収集・探検)によって優先度を変えるのが賢明です。
優先度①(戦闘):鉄のメイス
まず「戦闘」を優先するなら、「鉄のメイス」が最有力候補です。
これは沼のボス「大骨」や、厄介なブロブ(スライム)の弱点武器であり、沼攻略の難易度を大きく下げてくれます。
優先度②(収集):鉄のツルハシ
次に「収集(次のステップ)」を考えるなら、「鉄のツルハシ」が必須です。
鉄のツルハシは、「泥まみれのゴミの山」をより速く採掘できるだけでなく、次のバイオーム「山」で銀鉱石を掘るために必要不可欠です。
優先度③(運搬):ロングシップ(鉄の釘)
そして「探検(運搬)」を重視するなら、最初の鉄10個で「ロングシップ」(正確には作成に必要な「鉄の釘」100個)を作るのが最良の投資です。
ロングシップは従来のカルヴェ船より格段に速く、積載量も多いため、集めた鉄を安全かつ大量に拠点へ持ち帰るために役立ちます。
おすすめ武器:鉄のメイスと狩人の弓
鉄が足りない序盤で特におすすめの武器は「鉄のメイス」と「狩人の弓」です。
「鉄のメイス」は、沼のボス「大骨」の弱点(叩き属性)であり、沼攻略の要となります。
鉄のメイス:作成レシピ
| 必要な素材 | 個数 | 作成設備 |
|---|---|---|
| 木 | 4個 | 鍛冶場 (Lv.2) |
| 鉄 | 20個 | 鍛冶場 (Lv.2) |
| 革の切れ端 | 3個 | 鍛冶場 (Lv.2) |
「狩人の弓」は、沼や次の山バイオームでは弓を使う場面が非常に多いため、先に作っておくと戦闘が格段に有利になります。
狩人の弓:作成レシピ
| 必要な素材 | 個数 | 作成設備 |
|---|---|---|
| 上質な木 | 10個 | 鍛冶場 |
| 鉄 | 20個 | 鍛冶場 |
| 羽毛 | 10個 | 鍛冶場 |
| 鹿皮 | 2個 | 鍛冶場 |
鉄の防具セットは作るべき?(節約のポイント)
鉄の防具(スケイルメイル、すね当て、兜)は強力ですが、作成と強化に大量の鉄(フルセットで約150個)を消費します。
注意点:すぐに「狼セット」へ移行する
しかし、鉄防具の次に作成可能となる「狼セット(銀防具)」が非常に強力で、多くのプレイヤーはすぐにそちらへ乗り換えることになります。
結論:防具の優先度は低い
そのため、「鉄が足りない」うちは、防具、特に胴体や足装備の優先度は低く設定するのがおすすめです。「鉄の鎧は罠だ」と考え、兜だけ作成するか、青銅装備のままで乗り切るプレイヤーも少なくありません。
後回しでOK・非推奨な鉄の使い道
鉄を節約する観点では、作成を後回しにすべきアイテムもあります。例えば、「鉄の斧」は、ブロンズの斧でも黒曜石(山)までは対応可能なため、優先度は低めです。
コストに見合わない?「狩人の弓」の強化
また、「狩人の弓」は強力ですが、フル強化までに鉄80個を要するため、コストが高いと判断し、作成を見送るプレイヤーもいます。
鉄装備はフル強化(アップグレード)すべき?
鉄装備は、フル強化(レベル4)にすると多大な鉄を追加で消費します。
理由:「銀装備」までの”繋ぎ”だから
しかし、前述の通り、鉄装備は次の「銀装備」までの”繋ぎ”である側面が強いです。
結論:未強化での運用がおすすめ
そのため、鉄が枯渇している段階では、装備をフル強化することは推奨されません。
「鉄装備は未強化で銀装備までの繋ぎで使い、残りは取っておく」のが、最も賢明な節約術と言えるでしょう。
鉄(クズ鉄)の全入手方法と効率的な集め方
鉄を効率的に集めるには、正しい手順と準備が必要です。
ステップ①:沼に行く準備(長老を倒し「霊廟のカギ」を入手)
鉄を入手するための大前提として、まずは黒い森バイオームのボス「長老」を討伐する必要があります。
長老を倒すと、「沈んだ墓地」の鍵を開けるために必要な「霊廟のカギ」をドロップします。
長老は遠距離から弓(火矢など)で攻撃し続けると比較的安全に倒すことができます。
関連ページ:黒い森のボス攻略|長老の倒し方から倒した後まで解説
ステップ②:沼の「沈んだ墓地」で「泥まみれのゴミの山」を掘る
霊廟のカギを手に入れたら、沼バイオームへ向かい、緑色の松明が灯る「沈んだ墓地」の入口を探します。

カギを使って鉄の門を開けたら、ダンジョン内部を探索します。
クズ鉄の主な入手源
通路を塞いでいる「泥まみれのゴミの山」が「クズ鉄」の主な供給源です。

これをツルハシで掘り進めましょう。
また、ダンジョン内に稀に置かれているチェストの中からも、まとまった量のクズ鉄が見つかることがあります。

ステップ③:「クズ鉄」を溶解炉で「鉄」に精錬する
ダンジョンで入手した「クズ鉄」は、そのままでは使用できません。
拠点に持ち帰り、「溶解炉」で精錬する必要があります。溶解炉に「クズ鉄1個」と「炭2個」を入れることで、「鉄1個」(インゴット)が精錬されます。
沈んだ墓地の安全な攻略法と敵対策(毒・ドラウグル)
沈んだ墓地は非常に危険です。
必ず「毒耐性蜂蜜酒」を飲んでから挑みましょう。
基本的には、鹿砕きを装備して、「泥まみれのゴミの山」で道が塞がれている場所で使えば、範囲攻撃により、泥の向こう側にいるドラウグルやスライムなどの敵を倒すことができます。
「沈んだ墓地」以外での「泥まみれのゴミの山」の見つけ方(叉骨・鹿砕き)
「クズ鉄」は、ダンジョンの外、沼のフィールドの地面の下に「泥まみれのゴミの山」として隠されていることもあります。
叉骨での探知
沼のボス「大骨」を倒した後に手に入る「叉骨」を装備することで探知できます。
鹿砕きでの探索
「鹿砕き」などの両手ハンマーを地面に叩きつけ、その範囲攻撃で隠れた「泥まみれのゴミの山」を探し出す方法もあります。
鹿砕きを地面に叩きつけて、0表示されている箇所をツルハシで掘ると、「泥まみれのゴミの山」が見つかることがあります。
ただし0表示に関しては、岩や地中にある石も対象になるため、見つけるのにかなり手間が掛かります。
沼以外の入手場所(霧の地・氷の洞窟など)
かつて鉄は沼でしか手に入りませんでしたが、アップデートにより他のバイオームでも入手可能になりました。
霧の地:古代の橋やオブジェクト
「霧の地」では、「古代の橋」や「古代の鎧・剣」といったオブジェクトから「鉄(インゴッド)」や「クズ鉄」が手に入ります。
山:氷の洞窟のドア
また、「山」バイオームの「氷の洞窟」にあるドアを破壊した際に、低確率で「鉄(インゴッド)」を入手できることもあります。
鉄(クズ鉄)の効率的な運搬方法
苦労して集めた鉄も、拠点に運べなければ意味がありません。
鉄の運搬は、このゲームのもう一つの大きな課題です。
鉄はポータルで運べない(基本ルール)
最も重要なルールとして、「鉄(インゴット)」および「クズ鉄」は、鉱石類と同様にポータルでの転送が不可能なアイテムです。
そのため、船や荷車を使って物理的に運搬する必要があります。
おすすめの運び方①:ロングシップで大量輸送する
最も正攻法かつ効率的なのが、船による海上輸送です。
特に「ロングシップ」は積載量が18スロットと多く、一度に大量の鉄を運ぶことができます。
前述の通り、最初の鉄10個を投資してでも「ロングシップ」を優先的にクラフトする価値は十分にあります。
おすすめの運び方②:ワールド移動(裏技)
システムの仕様を利用した裏技的な運搬方法もあります。
それは、キャラクターがアイテムを持ったまま別ワールドへ移動できる仕様を利用するものです。
ワールド移動の具体的な手順
手順としては、まず運搬専用の別ワールドを新規作成します。
| ステップ | 行動 |
|---|---|
| 1. | 元のワールド(沼)で、クズ鉄をインベントリいっぱいに持ってログアウトします。 |
| 2. | 別ワールド(倉庫用)にログインし、その場にチェストを置いてクズ鉄を保管し、ログアウトします。 |
| 3. | 元のワールドに再度ログインし、ポータルで安全な拠点へ移動してからログアウトします。 |
| 4. | 別ワールド(倉庫用)に再度ログインし、チェストからクズ鉄をインベントリに戻してログアウトします。 |
| 5. | 元のワールド(拠点)にログインすれば、運搬が完了しています。 |
荷車で運ぶ際の注意点
荷車(カート)を使って陸路で運ぶ方法もありますが、沼バイオームは地形が非常に険しく、障害物も多いため、荷車での運搬は困難を極めます。
「地獄」と評されるほどストレスがかかるため、拠点までの陸路が完全に整備されている場合を除き、おすすめできません。
「鉄 足りない」問題に関するよくある質問
最後に、鉄不足に関してプレイヤーが抱きがちな細かい疑問にお答えします。
「泥まみれのごみの山」から必ず鉄くずは出る?
いいえ、「泥まみれのごみの山」を掘っても、必ず「クズ鉄」を入手できるとは限りません。
「古くなった骨」など、他のアイテムが出現する場合もあります。
鉄のツルハシは必須?角のツルハシではダメ?
沼の「泥まみれのゴミの山」を掘る作業自体は、長老討伐で作成可能になる「角のツルハシ」でも行うことは可能です。
「角のツルハシ」は作業台で修理できるため、鍛冶場が近くにない沼ダンジョンでは便利だという意見もあります。
結論:銀の採掘に必須なため作成すべき
しかし、「鉄のツルハシ」の方が掘る速度が速く、耐久性も高いです。
何より、次のバイオーム「山」で「銀」を採掘するためには鉄のツルハシが必須となるため、遅かれ早かれ作成する必要があります。
ソロプレイで効率よく鉄を集めるコツは?
ソロプレイで効率よく鉄を集めるには、リスク管理と効率化が鍵となります。
準備:ポータルと作業台の設置
まず「毒耐性蜂蜜酒」と良い食事は必須です。
沼の「沈んだ墓地」の入口近くにポータルと作業台(角のツルハシ修理用)を設置すると効率が上がります。
運搬:ワールド移動の活用
運搬に関しては、前述した「ワールド移動(裏技)」がソロプレイヤーにとっては最も安全かつ効率的な手段となります。
まとめ~Valheimで鉄が足りない問題を解決しよう~
Valheimで「鉄が足りない」と感じるのは、全プレイヤー共通の悩みです。
その理由は、ゲーム終盤まで続く膨大な需要に対し、入手方法が危険な「沈んだ墓地」に限られ、かつ「鉄鉱脈」が存在しないという仕様にあります。
この鉄不足を乗り切る鍵は、「優先順位の徹底」と「運搬の効率化」です。
まず、鉄の使い道に優先順位をつけましょう。
沼攻略の鍵となる「鉄のメイス」、次のバイオームで必須の「鉄のツルハシ」、そして運搬の要である「ロングシップ」を最優先にします。
逆に、鉄の防具セットや装備のフル強化は、鉄に余裕ができるまで後回しにするのが賢明です。
そして、集めた鉄はポータルで運べません。ロングシップでの海上輸送か、「ワールド移動」の裏技を使って、効率よく拠点へ持ち帰りましょう。
